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屋久島 2日目★

5.3

 

終日雨予報の中、朝4時に起き、ホテルから出発する送迎バスに乗り、荒川登山口へ。

すでにそこには縄文杉目的の登山客でごった返していた。


片道11キロ。往復22キロを約10時間かけて歩く。

人間の歴史以上の生命を持つ「縄文杉」に出会うのが目的。

最初は、伐採した杉の運搬に使用していたというトロッコ道をあるくこと約8.2キロ。歩いても歩いても続く枕木の道に、歩幅が整わない間隔が、余計に足への負担を増やし、子供たちの口からは、愚痴と不満ばかり。。

ゴールが見えない上に、雨も強くなり不安な気持ちは私だって一緒・・・。でも彼らに言えることはただ一つ「前に進んで歩けば、必ず着くから!」と。

そんな中、唯一の癒しは、突然現れる「「ヤクシカ」達。彼らは、人間に危害を加えられていないこともあり、人間に恐怖心もなく、スッと自然の中に居る。どんなに登山客が道を作り歩いていても、彼ら(ヤクシカ)のペースで、森の中で餌を探し、たたずんでいる。そのあまりの自然さに、「自然」であることの、本当の凄さを感じ入った。


歩けど歩けど・・・縄文杉には会えず、トロッコ道が終わってからは、花崗岩や苔生した木の根の山を登り続け、スッと現れた縄文杉。

一見、白髪のシワクチャ顔のおばあさんにも見えた「縄文杉」です。あまりの人で、じっくり見ることもできず、下山。


最初は、「縄文杉」を見ることが目的ではあったけど、当たり前のことが当たり前にできない環境の中、目的を達成するまでは後戻りできない・・・という状況を、弱音を吐きながらでも、心を一つに達成できたというプロセスに、意味を感じました。


子供たちは、22キロの道のりをよく頑張りました。

きっと、これからの人生の糧として心に深く刻まれたことでしょう。。